コミュニケーションをとっているつもりでも、なぜか、相手との会話が弾まなかったり、それどころか反対に、たった一言で誤解をされたりという経験はあるのではないでしょうか?
コミュニケーションのコツは相手を理解することと分かっていても相手の本心は見えにくいものです。
コミュニケーション能力の差は、私たちの性格の深層にある4つの層と関連しています。これらの層は、日々の小さな習慣や行動によって形成され、影響を受けます。
従って、積極的にポジティブな習慣を積み重ねることで、性格を良い方向に変化させ、コミュニケーション能力を向上させることが可能です。
性格の4層構造を理解して、充実した日々を送る第一歩を踏み出しましょう。
相手を尊重するコミュニケーション力を身につけて、人間関係を改善したい方は、以下の記事も参考にしてください。
性格の4層構造を知って自分らしさを発見する
コミュニケーションで苦労されている方も多いと思いますが、自分や相手の性格を理解することで、良好な人間関係は築けます。
人間関係で基盤となる性格は、4つの層からできています。4層構造を理解することで、自分らしさをみつけ、豊かな日々を過ごしましょう。
今回の章では性格の基本となる4層構造について、お伝えします。
性格を決める4層構造について
性格は、心理の核心から4つの同心円構造になっています。
バウムクーヘンみたいだね。
内側の層から外側の層に向かうにつれて、周囲の人から見える性格になります。
中心にいけばいくほど、真実の性格になっていくの。
これら4層が複雑に絡み合い、あなたの「性格」が形成されます。
好印象になるためには、相手の心理に届く表現をすることが大切です。
4層構造を理解すると、より深い意思疎通を目指せるのよ。
それでは、具体的にその4層構造についてお伝えします。
第1層の役割的性格:表面的な特徴
第1層の役割的性格ってなに?
表面にある第一印象として表れる性格で、環境によって変化するの。
性格を変えることができるか?できないか?と考えた時、役割的性格については「コントロールできるので変えられる」ということになります。
役割的性格をうまく演じることで、周囲から好印象を保つことができます。
しかし、本来の性格とのギャップがストレスを引き起こす場合もあります。
周りの印象と異なる自分にギャップを感じることがあるな…
私は周囲から、プライベートでは自由奔放、仕事では責任感が強い性格、友人からは穏やか、と環境によって周囲からの印象が異なります。
そのため、本来の自分の性格とギャップがでることもあり、たまにストレスも感じることもあります。
役割的性格を適切にコントロールすることは大切よ。
自身の性格の特徴やそれに伴うストレスを理解し、バランスを取ることが必要です。
第2層の習慣的性格:社会的要因による性格形成
第2層の習慣的性格ってなに?
習慣や態度などで決まって、人が認識しやすい性格のことよ。
習慣的性格とは、日々の発言や行動のパターンなど、社会的生活によって周囲に認識されます。
性格を変えることができるか?できないか?と考えた時、習慣的性格については、「発言や行動の変化で変えることができる」ということになります。
習慣的性格は役割的性格の基盤になっているのよ。
例えば、総務職についている方だと、本来の自分がどんなにルーズだったとしても、職種的に会社のルールを率先して守るという習慣をとります。
そうすると、周囲からは、「しっかりしている人」「まじめな人」という印象を持たれ、役割にあった性格を演じることになります。
無意識のうちに、日々の生活の中で行動パターンとなり、「習慣的性格」として、周囲に印象を与えます。
習慣は反復されることで定着し、性格に結びつきます。
その逆もあるということだね。
つまり、意識的に行動を変えることによって、習慣的性格を変えることは可能です。
私の場合、すぐに周囲を頼る性格でしたが、総務職に就き、周りから頼られることが多くなると、「諦めずに解決策をみつける」という性格に変化し始めました。
習慣が性格に結びついているということね。
第3層の認知的性格:内面の価値観と信念
第3層の認知的性格ってなに?
言葉を覚えるまでの幼少期に決まるの。
親や周りの大人の影響が大きいね。
性格を変えることができるか?できないか?と考えた時、認知的性格については「幼少期までに形成されるので、変えることのできない」ということになります。
例えば、泣くことが主なコミュニケーション手段である幼少期に、子どもが泣くシグナルに親が愛情をもって応えると、その子は自らの感情が大切に扱われることを学びます。そこから信頼と共感を表現する能力が育ちます。
しかし、その泣き声がなかなか聞き届けられない環境だと、他人とのコミュニケーションに対して消極的になります。
私が子育てを始めたとき、母から「3歳まではたくさんの愛情を注ぎなさい」と教えられました。
三つ子の魂百までだね。
認知的性格を考えると、理にかなっていると納得ね。
幼少期における経験が、認知的性格の土台となります。
この土台の上に構築される性格は成長しても容易には変わるものではないので、幼少期の環境は重要です。
第4層本質的性格:性格の核
第4層本質的性格ってなに?
生まれ時にはすでに決まっていて、性格の核よ。
性格を変えることができるかできないか?と考えた時、本質的性格については「変えることも、変わることもできない」ということになります。
よく生まれたての赤ちゃんは、「何にも染まっていない真っ白な性格」と言われますが、実際には生まれたての赤ちゃんにも個性はあります。
同じ親から生まれ、同じ環境の兄弟姉妹でも生まれたときから性格は違うの。
成長の過程で経験する様々な環境や教育は、性格を磨く役割を果たしますが、個々の本質的性格は変えることはほとんどありません。
職場でのコミュニケーションを円滑にするためには、表面に見える性格とは異なる本質的性格があることを認識しましょう。
性格の核を知ることで、コミュニケーションは円滑に進むね。
相手に好印象を与えることができるの。
コミュニケーションを円滑に進めるために相手の心の的を探す|総務職としての体験談
職場でのコミュニケーションを円滑にするためには、本質的性格に言葉を投げかけることが大切です。
ただ、性格というのは目に見えない上に、核となる本質的性格というのは、見つけるのが大変です。
もしかしたら、自分が見ている相手の性格は、性格の核ではないなんてこともあります。
そのため、私が相手の性格の核を探すために気をつけていることは、相手の性格を「○○さんの性格はこうだ。」と、決めつけないようにしています。
性格は4層構造でできていると考え、会話の中で、相手を認め、表情を見ながら、相手の本質的性格をさぐります。
相手の本質的性格に言葉を投げることが、円滑な職場コミュニケーションへの近道になります。
コミュニケーションが苦手な人のデメリット
相手の本質的性格がわからないことでコミュニケーション問題に直面していることはありませんか?
円滑なコミュニケーションが取れないと、日常生活や職場環境においても大きな障壁となります。
今回の章では、コミュニケーションが苦手で起きるデメリットについて、お伝えします。
人間関係で誤解されやすい
自分の意見や感情を正しく理解してもらえずに、不要なトラブルを招いたことは誰にでもある思います。
自分の意見を誤解されないように伝えるにはどうしたらよいの?
相手の話を良く聞き相手を理解しようとすることで本質的性格を知ることよ。
聞き上手になることもコミュニケーション能力を高める一歩になります。
職場のチームワークに悪影響を及ぼす
コミュニケーションがうまく取れないとどうなるの?
職場での情報共有がスムーズに進まず、結果として組織全体の生産性に悪影響を与えることがあります。
お互いに適度なフィードバックを受け入れることが必要よ。
フィードバックで気をつけなければいけないのは、相手を批判しないことです。
誤解されないためにも、職場での役割的性格、習慣的性格の改善につながるフィードバックをすることを心がけましょう。
職場での評価が下がる
コミュニケーションスキルは職場での評価基準の一つよ。
昇進や昇格に影響しちゃうね。
積極的にするのが良いの?
そんなことないのよ。
相手の立場や状況に合わせた適切なコミュニケーションの習慣を身につけることが大切です。
相手の話を尊重することで、職場での信頼関係を築き上げ、評価アップに繋がります。
人生の質が低下する
コミュニケーションが苦手だと、友人関係や家族との関係性にも支障をきたしす。
人生が充実しなくなっちゃうね。
対人関係の悩みがストレスとなり、精神的な健康に悪影響を及ぼします。
まずは簡単な会話から始め、徐々に話す範囲を広げていきましょう。
相手の本質的性格をみつけることが大切よ。
あたたかみのある人間関係を築くことで、人生の質は高められます。
人を惹きつける性格のメリットとコツ
相手の本質的性格を認識することで、人間関係は円滑になり、仕事でも高く評価されます。
あなたの周りにも、「話をしたい」「仲良くなりたい」と周囲を惹きつける人はいるのではないでしょうか?周囲を惹きつける人は、常に相手の性格を理解しようと心がけているので、周囲に好印象を与えます。
今回の章では、 人を惹きつける性格のメリットと実践のコツについて、お伝えします。
良好な人間関係の構築ができる
良好な人間関係を築くためには、魅力的な人間性が必要です。
魅力的な人って、安心感と親近感があるよね。
では、どのような行動で良好な人間関係を築けるのでしょうか?
- 相手の言葉に耳を傾ける
- 相手の興味や感情を考慮して伝える
- 相手を尊重し、誠実な態度で接する
- 相手の気持ちに共感し寄り添う
- 相手の成功を喜び、困難な時は助け合う
- 笑顔で挨拶を交わす
- 感謝の気持ちを言葉にする
相手に対して心からの関心が必要よ。
人を惹きつける能力は一日で身につくものではなく、日々のコミュニケーションを通じて育まれていきます。
良好な人間関係が築ける行動を心がけましょう。
職場での評価が上がる
職場での評価は、業務能力だけでなく、性格も大きく評価されます。
どんなに仕事ができても、性格の悪い人とは仕事したくないな。
人を惹きつける性格は、同僚や上司からの信頼を勝ち取り、職場の雰囲気やチームの成果につながります。
では、評価を高めるためにはどうすれば良いでしょうか?
- 思いやりと誠実さを持つこと
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相手の意見を尊重しつつ、適切に自分の考えを伝えることで相互理解が築けます。思いやりと誠実さを持つことで、業務上の協力関係を深め、創造的なアイデアの共有ができます。
- 助け合いの精神
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他者への支援を惜しまない態度は、周囲の信頼を集める要因になります。「大丈夫?」の一言で、職場での信頼度は高まります。
- 責任感を持つこと
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真面目に仕事に取り組む姿勢は好印象を呼び、信頼性を高めます。「仕事を頼みたい」と思われるためには、一つ一つの仕事に責任感を持つことが大切です。
- 柔軟性を持つこと
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意見の相違や新しい状況に柔軟に対応できる人は、周囲から頼りにされ、チームの支えになります。自分の意見に固執せずに、相手の意見を受け入れる柔軟な姿勢を示しましょう。
職場での評価は、人間性の成長にも大きく影響します。人として成長することで、周囲からの信頼を得られるだけでなく、個人のキャリアになります。
充実した生活を過ごせる
ポジティブな気持ちを保つことで、職場で働く時も、仲間内での集まりでも充実した時間を過ごせます。
家族とのやり取りでもポジティブな気持ちは大切よ。
では、魅力ある自分を作り上げ、充実した日々を過ごすためにはどのようにすれば良いのでしょうか?
- 自己理解を深めること
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自分の長所や短所を知り、それらをどう活かしたり改善したりすることで、自分自身を理解することができます。自分はどのような時に、満足感が得るのかを知ることは大切です。
- コミュニケーション能力を向上させること
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相手の話をよく聞き、適切にフィードバックすることで信頼関係を築きます。良好な人間関係を築けることで、視野が広がり新たな発見ができます。
- 感謝の気持ちを持つこと
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小さな親切やサポートに対しても感謝の言葉を伝えることで、お互いの絆が強まります。「ありがとう」の一言のタイミングを逃さないようにしましょう。
- ポジティブな態度を心掛けること
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前向きな姿勢は周囲にもプラスの影響を与え、より良い関係を築く基盤となります。ポジティブな言葉を発することで、行動に繋がります。
充実した生活とは単に楽しい時間を過ごすことだけではありません。困難な場面に遭遇したときに、解決することで自己成長し、充実した生活の要因になります。
人付き合いは大変で、面倒なこともあるな…
自分自身の内面を磨くには人付き合いは大切よ。
他人との関わりを大切にすることで、心からの満足感と幸福を感じることができます。
好印象を与える性格に変わるための習慣
良好な人間関係を築くためには、自分自身を見失うことなく、お互いを尊重し合うことことが重要です。
では、人々の心に響く、魅力ある性格へと変化するためには、日常生活に取り入れるべき習慣はあるのでしょうか?
今回の章では、好印象を与える性格に変わるための習慣について、お伝えします。
挨拶を大切にする
挨拶は、コミュニケーションの基礎であり、好印象を与えるために重要な役割を果たします。
表情や声のトーン、タイミングなどに気を配ることが大切よ。
笑顔で挨拶を交わす習慣は相手に安心感を与え、相手に好印象を与えます。
自己反省と自己受容のバランス を取り自分を見つめ直す
過度に自分を責めることなく、長所だけではなく短所も含め、自己を受け入れることは心の成長には大切です。
自己反省と自己受容が大切よ。
この2つのバランスを保つ習慣が、自信につながります。
周囲のフィードバックで自分を磨く
他人からの意見や評価は、自己認識を深める上で重要になります。異なる角度からの視点を真摯に受け入れることで、自己改善のキッカケになります。
批判も受け入れないといけないね。
周囲のフィードバックを受け入れることで、周囲からの信頼を得て、自分自身の成長にもつながります。
好印象な性格に変身するための秘訣のまとめ|総務職としての私の体験談
魅力的な人間性を育むことで、人生が豊かになります。自分自身や相手の性格の深層に気づけば、人間関係にも好影響を与えます。
私の経験から言えば、人間関係は自分の鏡のようなものです。
以前、私は転職後の職場で人間関係に悩んでいました。中途入社ということで、周りとの見えない壁がありました。
しかし、自分から挨拶を心がけ、常に感謝の気持ちを伝えていくうちに、周囲との壁が少しずつ低くなっていくのを感じました。
また、その際、周囲からのフィードバックも大切にしました。
「その言い方だと、あの人には誤解されるかも」などのアドバイスを受け入れることで自分の習慣的性格や役割的性格を変えることができました。
そして、フィードバックをしてくれた相手とも信頼関係を築くこともできました。
私はこの経験から、性格は意識的な努力と時間をかければ、自分自身を変えられ、よりよい人間関係を築けることを実感しました。
職場コミュニケーションが必要な方、とくに総務担当者の方は、相手の本質的性格に言葉を投げることで、円滑な職場コミュニケーションが構築できます。
人間関係を改善するコツを身につけたい方、自分らしくありたい方、自分の可能性を広げたい方、以下の記事も参考にしてください。